目元・鼻の整形 他院修正症例集

他院修正・やり直し手術に特化した医師が解説・まとめ

プロテーゼを抜去しつつも高さを維持する特殊な技法

「鼻を高くしたい」とプロテーゼを挿入するケースは比較的よくあります。軟骨移植などよりも手軽にできるため鼻を高くする第一選択として希望する方が多いようです。
理想の高さになって満足することがほとんどですが、中には「挿入後に違和感がある」、「痛みを感じる」、「プロテーゼを入れたら鼻先が上向きになった」、「鼻筋が曲がった」などのトラブル事例も少なくはありません。
このような場合、挿入しているプロテーゼ抜去を行うことになりますが、多くの場合で患者さんは「プロテーゼの再挿入はしたくないものの、高さは維持したい」と仰います。
このような場合、当院ではプロテーゼによる違和感の修正手術として、鼻尖形成術(団子鼻修正・鼻尖軟骨縫縮術)をお勧めしています。他院ではプロテーゼがない状態で鼻先だけ修正をすると上向きの鼻になると指摘されることもあるようですが、私の場合は鼻尖軟骨を特殊な技法で縫い縛っているため、上向きになることはありません。
プロテーゼを抜くからと言って再びプロテーゼを挿入しなくとも鼻先の高さや鼻筋を維持することは可能です。今回はそのケースを紹介します。


〇実際の症例


症例1)分厚いプロテーゼを抜去しつつ高さを維持した症例

他院でプロテーゼ挿入を行ったものの、鼻先などが時々赤くなり違和感があるため抜去を希望して来られた症例です。プロテーゼは抜きたいものの、今の高さには満足されているので、自家組織で高さを維持してほしいという希望の来院されました。
このような場合当院では鼻尖形成術(団子鼻修正・鼻尖軟骨縫縮術)をお勧めすることが多いです。特殊な技法で軟骨を縫い縛ることで、鼻先だけではなく鼻筋までもしっかりと通ったように見せることが可能です。


この方はL型のかなり分厚いプロテーゼが挿入されていました。このような場合でも、プロテーゼはなくとも鼻尖形成術によって全体のバランスを整えることで鼻筋を高く見せることができます。なお鼻尖形成術を行うと、プロテーゼ挿入時よりも鼻先がシャープになりよりスラっとした印象になることが多いです。

症例2)プロテーゼによるアップノーズを解消した症例

他院でプロテーゼ挿入を行ったところ術後に鼻先が上を向いてしまった症例です。いわゆるアップノーズという状態で、前から見ると鼻の穴が良く見えてしまい、この状態を改善したいと相談に来られました。
プロテーゼは再度挿入はせずに抜去のみで、鼻先・鼻筋に高さを出したいとのことだったので、まずは鼻尖形成術(団子鼻修正・鼻尖軟骨縫縮術)を行い、術後に鼻の高さに満足いかなかった際には追加で改めて耳介軟骨移植を行うことにしました。


実際に摘出したL字型プロテーゼです。
高さや厚みはそれほどありませんが、鼻先部分とプロテーゼのL字部分にかなり「高さの差」があることがわかります。これによって鼻先が上に持ち上げられアップノーズになっていたと考えられます。

プロテーゼ抜去を行い鼻尖形成術(団子鼻修正・鼻尖軟骨縫縮術)によって鼻先に高さを出す手術を行いました。鼻尖形成術を行う際のポイントとしては、軟骨を縫い合わせる際にしっかりと癖付けをしてから縫縮を行うことです。これによって鼻先に高さを十分に出すことができます。

症例3)鼻尖形成術と耳介軟骨移植の併用手術

10年以上前に他院でプロテーゼ挿入をされた症例です。最近異物感があるとのことで、プロテーゼ―抜去を希望して来院されました。触診すると、この方もL型プロテーゼが挿入されており、また鼻先が少し上向きになっている状態でした。
多くの場合、鼻先への操作のみで鼻筋を相応に高くすることができますが、この方の場合はある程度鼻筋にもボリュームを出す必要があったため、鼻尖形成術とあわせて鼻筋には耳介軟骨移植を行いボリュームを追加しています。


耳介軟骨移植を併用する場合は、耳から軟骨を採取して鼻根部分に薄くスライスした軟骨を複数枚重ねて鼻筋に高さを出します。このような作業はまさに職人芸のようなもので、医師によって技法は異なります。

鼻筋にも操作を加えたため比較的大きな手術となりましたが、このケースではほぼ腫れはありませんでした。ただし術後の腫れについては前医が挿入したプロテーゼを抜去する際の癒着の状態などによって大きく異なる点をご留意ください。



鼻尖形成術(団子鼻修正・鼻尖軟骨縫縮術)は、耳介軟骨などの移植を行わずに鼻先に高さを出すことができるため当院でも比較的多く行っている隆鼻術です。また症例3のように、患者さんの希望やもともとの鼻の状態によっては耳介軟骨移植なども併用することもあります。
鼻先のみへの操作のため術後のダウンタイムなども短くお勧めですが、修正手術であることには変わらりません。前医によるプロテーゼ挿入時の癒着などによっては剥離作業が困難になることもあります。いずれにせよ医師の経験則が問われることには変わりありません。

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