目元・鼻の整形 他院修正症例集

他院修正・やり直し手術に特化した医師が解説・まとめ

技術不足な医師に多いミス(二重切開法の例/瞼の傷やデコボコ)

幅広二重を希望するケースが圧倒的に多くなったことから、ここ数年は「眠たそうな目を改善したい」「目の開きが悪くなった」といった修正手術の相談をいただくことが多くなりました。
しかし、実は以前から継続して二重整形で多い修正の相談のひとつとして、「瞼の傷がデコボコしている」「瞼の傷が目立って整形したのがばれないか心配」といった術後の傷に関するものがあります。

瞼の傷やデコボコの修正は、単純に皮膚切除をやり直すだけでは改善することができません。このような症状が起きるのは前医の手術による内部処理が関係している事が多いため、修正手術では眼輪筋を切除し挙筋腱膜の位置調整をするといった根本改善が必要になります。
特に瞼がデコボコするケースでは、医師の技術不足により瞼板前組織が必要以上に切除されすぎてしまったことが想定されます。この場合は代替となる組織を瞼板前組織に挿入して瞼を元通りの滑らかな状態に戻すという工程が求められます。

〇実際の症例

症例1)目頭付近の傷とデコボコが目立つ症例
修正前(来院時)
修正後(手術後)

二重ラインが不自然な点と、閉瞼時の傷・デコボコが気になるとのことで当院に来院されたケースです。
ご本人は目頭付近の傷やデコボコが気になるので、この部分だけササっと修正してほしいとのことだったのですが、実は目頭のライン修正は技術的に特に難しい部分のため、この部分だけを修正しても手術が失敗してしまう可能性が高くあります。

また、皮膚切開のみの手術で傷やデコボコを調整する医師も中にはいるかと思いますが、その場合術後に変化が起きないだけではなく、中には瞼がひっくり返ったような状態になることもあります。
そのためこのようなケースでも、目頭だけではなく目尻まで切開を行い、内部処理によって根本改善する作業が肝となります。

以下は実際に私が行った皮膚切開のデザイン(写真5)と切開の状態(写真6)です。



症例2)瞼板前組織が切除されすぎて瞼が凹んでしまった症例
修正前(来院時)
修正後(手術後)

二重切開法を他院で行ったところ、閉瞼時の傷とあわせて瞼のへこみが気になるとして来院されたケースです。この方も同様に、瞼板前組織が切除されすぎたことによって瞼に凹みが生じているということが術前から想定されました。

なお、瞼板前組織の過度の切除が起きるのは幅広二重を希望された際に多いです。幅広二重を作るために前医が挙筋腱膜の位置調整や瞼板前組織のボリューム調整を行うことでこのような瞼の凹みが生じます。

実際に眼輪筋を切開してみると、挙筋腱膜があるべき位置からずれてしまっていました。(写真6)そこで癒着を丁寧に剥がしながら挙筋腱膜をもとに戻す作業を行います。(写真7)星印の部分が挙筋腱膜なのですが、ここが凹んていることが瞼のデコボコの原因になっていたため、正常な状態に修復を行いました。



症例3)デコボコ改善と同時にラインの位置調整を行った症例
修正前(来院時)
修正後(手術後)

二重切開術後に、瞼の傷とへこみが気になるとして相談に来られたケースです。その他、眠たそうな目、ぷっくりした二重ラインも気になるとのことでしたので、典型的な幅広二重の失敗例ともいえるでしょう。

術前後の2枚の写真を見ていただくとわかるかと思いますが、瞼の傷やデコボコが改善しているのとあわせて、まつ毛から二重のラインまでの幅が短くなっています。これは広くなりすぎて眠たそうな目になってしまった二重ラインを調整したためです。
といっても、単純に二重ラインを調整すればいいわけではなく、上の症例でも解説した通り内部組織の最適化も必要な作業になります。
この方も同様で、実際に切開をしてみると瞼板(黄色の矢印の部分)の上にあるべき組織がなくなっていました。(写真7)この部分を埋めるために代替組織を移動してくる作業を行っています。(写真8)


二重整形後の瞼の傷やデコボコは、皮膚切開によるライン調整だけでは改善しないことも多いです。術後に何も改善しないどころか、瞼がより不自然な状態になることもあるため、修正手術の症例数が多い医師に状況をきちんと確認してもらった上で手術を行うことをお勧めします。

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