■本人の主訴
・韓国で鼻の手術(鼻中隔延長術・鼻尖形成・プロテーゼ挿入)を行ったところ、鼻に圧迫感がある
■当院医師の見解
韓国の美容外科で、鼻中隔延長術・鼻尖形成・プロテーゼ挿入の手術を行ったところ、術後に鼻全体が内側に圧迫されているような感じがするとして当院に来院されたケースです。
ここ最近は韓国の美容クリニックで目元や鼻の整形を行う方も増えていますが、国民性や美的感覚の違いなどもあるため日本での手術と比較すると、術後の変化が大きいことがしばしば見受けられます。
今回の方の場合、鼻中隔延長による鼻のラインには満足しているためその部分はあまり変えたくないというご希望だったので、圧迫感の原因となっている内部の移植物の量を調整するのとあわせて、不自然に平らになってしまっている鼻先(鼻尖)については丸みを帯びた自然な形状に修正する手術計画を立てました。
■手術について
術前(写真3)と術後(写真4)の横から見た写真を先にお見せします。
術前の写真においては、横から見た際に鼻中隔延長法と鼻尖形成(鼻尖軟骨移植術)によって鼻先(鼻の先端)が少し下を向きお辞儀をしているような状態になっているとわかりますでしょうか。
このあたりも修正手術の際に調整を行ったため、術後は鼻に高さが出てバランスのよい横顔になっています。
斜めから見た術前(写真5)、術後(写真6)の写真です。術後の写真では、鼻先(鼻尖)の形状変化によってすっきりした感じになっているかと思います。
鼻先の調整はもちろんですが、今回の手術における一番の目的は「圧迫感を与えている原因」となっている移植物を取り除き、丁度よいボリュームにすることがポイントです。
移植物の除去のために前回行われた鼻中隔延長の調整と鼻尖形成術の修正を行いました。移植物はすでに鼻尖の内部で癒着しており、一塊の状態になっています。(写真7)
そのため、この塊になった組織を丁寧に剥がして分類し、再度組織を構築するという修正手術を行っています。この作業はとても緻密で高度な技術力が求められます。
※本症例の関連動画はこちらです。
(出血シーンなどがあるためご注意ください)
■術後の様子
癒着した組織を丁寧に分離して再構築をするというかなり込み入った手術ですので、術後は腫れが生じると思われるかもしれませんが、この手術では鼻先(鼻尖)のみの操作となるためそれほど腫れが生じません。
■留意点
海外で手術を受ける際には、美的感覚やセンスが異なることもあるため、事前に術後の仕上がりついてよく確認するようにしてください。手術を行う医師の過去の症例を確認するのもよいでしょう。
■手術における副作用・デメリットなど
修正手術は、一度手術をした部分を再度切開し癒着などを分離しながら進めるため一度目よりも難易度が高い上に術後の腫れや内出血なども大きく生じることが多いです。
■手術費用 ※価格はすべて税込み
- 鼻尖形成修正(移植物修正)
- 432,000円
- 鼻中隔延長修正
- 648,000円