■本人の主訴
・二重切開法で幅広二重にしてもらったところ、眠たそうな目になった
・二重ラインの幅がぷっくりして広すぎる
・目が開けにくくなった
■当院医師の見解
幅広二重を希望したところ、術後の目が眠たそうな状態になったという相談はここ数年で本当に増えています。患者さんが「なるべく広く」と希望を述べたものに対して、医師が希望通りにものすごく広い二重でデザインを行った際にこのような症状が起きます。
原因はほぼ共通です。幅広いラインに対応するために引き込んだ瞼板や挙筋の固定位置が悪いため、切開線より下の皮膚(二重ラインの内側)がうまく持ち上がらなくなり、目元がぼやけた印象になってしまっているのです。
■手術について
このような症状には、以下のような修復作業を行います。
・二重ラインとして固定された部分を一旦はずし、再度適切な部位に固定する
・初回の手術による癒着をはがし、挙筋や挙筋腱膜の稼働範囲を広くする
・改めて適切な部分に二重ラインを作る
と言葉にするのは簡単ですが、この処理には熟練した技術力が必要です。
■術後の様子
今回の方は腫れや浮腫みが完全にひくのに約1年ほどかかっています。
写真は3ヵ月後の状態です。
傷はほぼ治っていますが、まだ二重ラインが浮腫んでいる状態が続いています。ただ、患者さん本人からは術前の眠たそうな目よりも3か月後の目元のほうが状態が改善しているとのことで、すでにこの時点で満足していただきました。
■留意点
修正手術は初回の手術よりも腫れや浮腫みが改善するのに時間がかかります。そのため私は常々患者さんには、「3ヵ月は我慢するように」と伝えています。
修正手術後のダウンタイムは、初回のそれとは状態がかなり違います。一時的に状態が悪化して見えることもありますが、改善には3か月から半年程度はかかるため、じっくり待っていただければと思います。
■手術における副作用・デメリットなど
何度もお伝えしておりますが、修正手術は一度目の手術よりもダウンタイムが長く通常の状態に戻るまでに半年程度かかることも多くあります。腫れや浮腫み、内出血などが長期間に及ぶ点は事前にしっかりとご理解いただければと思います。
■手術費用 ※価格はすべて税込み
- 二重整形の修正(切開法・部分切開法)
- 648,000円