目元・鼻の整形 他院修正症例集

他院修正・やり直し手術に特化した医師が解説・まとめ

前医の知識不足によって眠たそうな目になった症例

修正前(来院時)
修正後(手術後)

■本人の主訴

・自然な二重ラインを希望して切開法を行ったが、眠たそうな目になった
・二重ラインが不自然(途中でなくなっている)視界が狭い、ものが見えにくい
・視界が狭い、ものが見えにくい

■当院医師の見解

来院された際に目元を確認したところ、黒目がしっかり露出しておらず眠たそうな(重たそうな)二重の状態でした。また切開法を行ったとのことですが、上まぶたの皮膚が余ってしまい上から被っているような状態です。

黒目がしっかり表に出ていないため、ご本人の主訴にあるような「視界が狭い」「ものが見えにくい」といった症状が出てしまっていますが、これは眼瞼下垂の状態です。もともと眼瞼下垂の傾向があったのか、全前医の手術によって眼瞼下垂になってしまったのか判断はつきかねますが、この症状を改善する必要があります。



※なお、もともと眼瞼下垂のある方に埋没法(※切らない眼瞼下垂術ではありません)を行うと術後に眠たそうな目になってしまうことがよくあります。このような点を知識・経験として医師が把握していない状態で、「当院でお勧めの施術だから」「キャンペーン中だから」などと言って誰にでも画一的な手術を勧めるようなことは本当に危険です。

術後の経過に不安や不満を持って相談に来る人がいつになっても絶えない状態を見ると、医師はちゃんと勉強した上で本当にその症状にお勧めの手術を紹介するようにしていただきたい。

■手術について

術前の状態を見ると上まぶたの皮膚が余って目元に被っている状態のため、この部分を切開する必要があります。ただしここでポイントとなるのが、「切開のデザイン」です。間違ったデザインで切開を行うと、さらにおかしな二重ラインになることもあります。
術後のイメージを手術前にどこまで具体的に想定できるかが手術の成功のカギになりますし、医師の技術力であるともいえるでしょう。
この方の場合、上まぶたを切開してみると目の開閉を担う挙筋腱膜という部分が傷ついていることがわかりました。この損傷によって眼瞼下垂になってしまったのかもしれません。実際に見てみると、写真4の矢印部分が癒着しています。

癒着とは、手術によって別の組織がくっついてしまった状態を言い、2回目以降の手術の際に視野を遮る妨げになって、大切な組織を傷つけてしまたり、毛細血管の発達によって予期せぬ出血の原因になることもあるため、事前に癒着をはがす作業が必要になります。

また医師なら癒着の剥離は誰でもできるかというとそうではなく、技術がないと必要な筋膜や筋肉に穴をあけてしまうこともあります。同じ「医師」といっても、このような手技を行うことができるかという技術力の有無が、担当医選びのポイントになるのではないかと考えています。

実際に癒着を剥離した状態が写真5です。

黄色の矢印部分(青いピンセットでつまんでいる箇所)は、本来であれば水色の矢印部分にあるはずのものです。このように、手術によって位置が帰られてしまったものを、細心の注意をもって元に状態に戻す作業を行います。

この地道かつ繊細な作業は「技術の正確さ」もさながら、あわせて「元の位置状態」を完全に把握していないといけないということになります。また繰り返しになりますが、頭で理解していても本当に元通りに再現することができるかは別物ですので、いずれにせよ修正手術においては高度な技術力や経験・知識が必要になります。

写真6はすべての修復作業が終了した状態です。術前と比較して組織がすっきりとした感じが伝わるでしょうか。

■術後の様子

写真7は、術後5日目に抜糸を行った際の写真です。まだ多少腫れなどもあり重たそうに見えるかもしれませんが、術前と比較すると状態はかなり改善しています。

写真8は術後1か月目の状態です。毎回述べておりますが、修正手術は1回目の手術と違ってダウンタイム(赤みや腫れが生じる期間)が数か月ほどと長丁場になります。
この方の場合、3か月でほぼやっと腫れが引きました。

修正前(来院時)
修正後(手術後)

■留意点

来院する患者さんの中には、他院ですでに修正手術(2回目の手術)をしているケースもあります。1回目で手術を行った医師に違和感などを相談したら、「じゃあ今すぐ修正をやりましょう!」と簡単に勧められて行ってしまったという方が多いようです。
毎回お伝えしておりますが、修正手術は1回目以上に高度な技術力と経験値が求めらる点をご理解ください。

■手術における副作用・デメリットなど

修正手術は1回目以上に腫れや赤みが生じます。術前の状態や術式にもよりますが、術後の赤みや腫れは1か月から3か月ほど、長い時には半年程度続くこともあります。また費用も1回目の手術よりも高額になるケースがほとんどです。理由はすでに癒着した組織を一度修復した上で、再び改善を加えるという想像以上に緻密で精巧な作業を行う必要があるからです。本当に修正を行うべきかどうかも含めて事前にしっかりと検討した上で手術を行うことをお勧めします。

■手術費用 ※価格はすべて税込み

二重整形の修正(切開法・部分切開法)
648,000円

より詳細の治療法や料金を知りたい際には上記本サイトをご覧ください。

この記事を読んだ人はこの記事も読んでいます

保険診療の眼瞼下垂術によってラインが不自然になった他院症例 不自然なライン 眠たそうな目

保険診療の眼瞼下垂は症状を改善するために行う手術ですので、審美的な面については高いレベルを求めることができません。保険適用ですので実施されるのはもちろん良いと思いますが、特に女性の場合は術後の左右差や…

詳細解説はこちら

組織が切り取られすぎて開眼力が弱まった症例 眠たそうな目

二重切開法を行った結果、「目が開けにくくなった」「ぼんやりして見える」と感じる患者さんが実はかなり多いです。中には機能障害を起こしているケースも見受けられます。 必要な組織がすでになくなってしまってい…

詳細解説はこちら

眠たそうでぷっくりした二重ラインになった他院修正 眠たそうな目 ハム目・ぷっくり

幅広二重を希望したところ、術後の目が眠たそうな状態になったという相談はここ数年で本当に増えています。患者さんが「なるべく広く」と希望を述べたものに対して、医師が希望通りにものすごく広い二重でデザインを…

詳細解説はこちら

執刀医

山本クリニック院長
医療法人社団 豊季会 理事長

山本 豊

プロフィール
・東京医科大学卒業
・東京医科大学大学院修了
・東京医科大学外科学第一講座勤務
・自由が丘クリニック勤務
・ニューヨーク大学形成外科に留学
・山本皮フ科形成外科勤務
・昭和大学病院形成外科にて研修
・独立開業
所属学会
・日本内科学会
・日本外科学会
・日本美容外科学会
・日本癌学会
・日本美容医療協会
・日本臨床抗老化医学会
・日本形成外科学会
資格他
・医学博士(甲種)
・日本外科学会認定医
・日本アンチエイジング外科学会名誉理事
・JAASアカデミー最高指導医
閲覧者が多い失敗症例

PAGE TOP